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「図録 大倉集古館の名宝」を読む

「図録 大倉集古館の名宝」を読む _d0001004_2330153.jpg 「図録 大倉集古館の名宝」を読んだ。
 発行:大蔵文化財団他、2007年08月04日発行、198頁。
 展覧会を見てからだいぶ経ちましたが、ようやく読み終えました。
 収録されている論文は次の通りです。
 秋山光和「「大倉集古館の名宝」展によせて」、田邉三郎助「大倉衆古館・美術収集の軌跡」、草薙奈津子「羅馬開催日本美術展について」、宮下東子「大倉集古館コレクションの礎、その精神」、宮澤照江「喜七郎と志賀高原」、鎌田亨「大倉喜八郎・喜七郎と北海道」、小泉淳一「横山大観の「ローマ開催日本美術展覧会開会の辞草稿」をめぐって」。
 巡回した美術館の学芸員も含めてバラエティにとんだ論文が収録されていました。
 その他にも、作家略歴、出品目録、羅馬開催・日本美術展覧会会場写真、大倉集古館年譜といったのも収録されていました。
 これで大倉集古館コレクションの概要がつかめました。起業家が美術コレクションを収集して社会に還元するお手本のようです。最近の日本の企業家にも、もっと見習ってほしいですね。
 図版の収録順は、「五浦美術館」の展覧会の時と逆で「中世・近世の日本美術」が最初で、「近代日本画-ローマ開催日本美術展出品作を中心に」は後半に収録されていました。
 図版の横に収録さえた解説を読みながら、充実した展示内容を思い返しました。

by daisenhougen | 2008-01-22 07:29 | 読書-展覧会図録
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