昨日(01月26日)「佐藤美術館」で展覧会「諏訪敦絵画作品展~複眼リアリスト~」を見た。
この「佐藤美術館」は初めて訪れました。大江戸線の国立競技場前駅から歩いてそんなに遠くないですね。5階立てのビルで1階で受付を済ますと、5階から見ながら降りてくるスタイルです。 諏訪敦さんの全貌を示すために全館使っての展示とのことです。 初期作品 (~94年)/大野一雄・慶人シリーズ (00~07年)/SLEEPERS (95~06年) /Stereotype(新シリーズ・新作といった構成です。 諏訪敦(1967-)さんは何となく気になっていた画家です。雑誌で紹介されたのを読んだこともありますし、実際の作品も(もちろん1点だけの展示で)二三度拝見したことがあります。でも、なかなかまとまった展示に巡り会えませんでしたが、今回は一挙公開でしたね。 まずは大野一雄を描いた超リアルな作品に衝撃を受けました。 年老いた老人のやせ細った皮膚とその下の静脈までリアルに描き込んでいます。そのリアルな画面に引きつけられて見入っていると、いつしか別な世界に呼び込まれて行く錯覚におちいってしまいます。何とも不思議な感覚です。 女性の寝姿を描いたSLEEPERSや、同じく女性の裸体を描き込んだ最新作のJapaneseシリーズも同じく超リアルに描き込んでいるんですが、リアルであればリアルなほど現実の実在とは遠い世界に連れ去られるような気分になってしかいます。 ある意味、これ以上ないぐらいエロチックなのですが、猥褻感からこれほど遠い作品もめずらしいぐらいでもあります。 そして、これ以上ないぐらい髪の毛1本まで微細にリアルに描いているのに、実在のモデルからは遙かに遠く連れ去られる作品です。 わたし的には非常に衝撃を受けた展覧会でした。 02月05日から展示替えされるようなので、もう一度訪れることにします。 2005年に作品集が発売されていたようです。会場で買い求めましたので、読んでから感想続けます。
by daisenhougen
| 2008-01-27 07:40
| 鑑賞記-展覧会
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