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「図録 近代日本画にみる麗しき女性たち」を読む

d0001004_8571359.jpg 「図録 近代日本画にみる麗しき女性たち」を読んだ。
 収録されているのは内山武夫「上村小園と美人画の世界展に寄せて」、島田康寛「絵画における女性表現と美人画の変遷」といった2つの論文です。
 この中で、明治維新後の美術シーンは西洋画を取り入れることが最大の課題であり、全力を挙げて取り組んでいた。その中で美人画だけは「西洋画のリアリズムに自己破滅を招きかねない危険性に気付いていた」との指摘は興味深かったですね。
 でも、結果的にはどんどんその影響に巻き込まれて行って、ついには「麗しき」からはほど遠い無惨な表現になっていく美人画の系譜が今回の展示でもよくわかりました(展覧会での感想はこちら)。
 図版は上村小園のコーナーと美人画の系譜のコーナーに別れて収録されていました。巻末に作家解説と主要作品の解説も付いていましたので、それを参考にゆっくり見直してみました。
 やっぱり小園さんの気品の高い女性はイイですね。日本画表現の最後のきらめきだったんでしょうかね。
 
 発行:神戸新聞社、2008年、152頁。

by daisenhougen | 2008-05-13 06:56 | 読書-展覧会図録
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