昨日(07月12日)「森美術館」で展覧会「サスキア・オルドウォーバース」を見た。
先ほどの「英国美術の現在史 ターナー賞の歩み」の出口のところでひっそりと開催されていました。うっかりすると見落としてしまいますね。 ターナー展にいささか失望して、チョット一休みといった感じで見始めたら、一気に引きこまれてしまいました。 「森美術館が世界各国の才能豊かな若手アーティストを応援するプロジェクト・シリーズ、MAMプロジェクトの第7弾」で、「ロンドンを拠点に活動する1971年生まれのオランダ人作家、サスキア・オルドウォーバースの作品を展示」とのことです。 彼女は「非常に込み入った手作りのミニチュア・セットを制作してからそれを撮影し、そこに物語を棲まわせることで、透明感のある不思議な質感を持つ映像を作り出します。制作には平均して1-2年を要するため、今までに9つしか作品を発表しておらず、今回はその中から代表的な2作品を上映します」とのことです。 放映されていたのは「Placebo」と「Kilowatto Dynasty」という短編の映像作品ですが、水中と液体がスローモーションで漂う映像が流れます。映像はCGではないというのもビックリですね。抽象的でありながら手間ひまかけた手作り感が、作品に奥行き感を与えてるんですね。 抽象的な画面とは直接関係ないが、妙に生々しいストーリー性を持ったナレーションが融合されると、たなんとも不思議な世界となっています。 抽象的な映像と散文詩の融合世界です。すっかり魅了されました。 こんな素敵な映像作品を生み出しているアーティストがいるんですね。ターナー展の失望感が一気に吹き飛んでしまいました。 是非とも全作品をを見てみたいですね。なんせ9作品なんですから、一挙公開の展覧会を是非開催して欲しいですね(あるいはDVDででもイイですがね)。
by daisenhougen
| 2008-07-13 07:54
| 鑑賞記-展覧会
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