「図録 ヴィルヘルム・ハンマースホイ 静かなる詩情」を読む

d0001004_5574442.jpg 「図録 ヴィルヘルム・ハンマースホイ 静かなる詩情」を読んだ。
 収録されている論文はフェリックス・クレマー「静かなる詩情-ヴィルヘルム・ハンマースホイ」、アネ=ビアギデ・フォンスマーク「ヴィルヘルム・ハンマースホイ-デンマーク黄金期美術を超えて」、佐藤直樹「物語のない日常」の3編です。
 今回の展覧会ではじめてハンマースホイを知ったわたしとしては、本当に有益な図録でした。
 とりわけ巻頭のクレマーさんの論文は年代を追ってハンマースホイの生涯と作品を解説してくれてますので有り難かったですね。
 フォンスマークさんの論文はデンマーク黄金期美術との関連、佐藤直樹さんの論文はフェルメールなどの17世紀オランダ絵画との関連から論じています。ハンマースホイ初心者にはちょっとハードルの高い論文でしたね。
 図版は作品毎に解説が付いていますので、解説をガイドにハンマースホイの世界に浸ることができました。
 巻末にはヴィルヘルム・ハンマースホイ、ピーダ・イルスデズ、カール・ホルシーウの年譜の他、展覧会歴、主要参考文献、出品作品リストが収録されています。
 この展覧会は12月まで続きますので、ぜひとも再訪したいですね。
 これだけまとまってハンマースホイの作品が日本で展示されるなんて2度とないでしょうからね。
 発行:日本経済新聞社、製作:コギト、2008年、200頁。

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by daisenhougen | 2008-10-12 05:58 | 読書-展覧会図録
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