「図録 髙山辰雄遺作展―人間の風景」を読む

d0001004_8135274.jpg 「図録 髙山辰雄遺作展―人間の風景」を読んだ。
 この展覧会も展示替えして、後期に入っているようです。
 後期を見に行く前に、前期の展示の印象整理と少しでも高山さんのことを知っておこうと、ページをめくってみました。
 巻頭に野地耕一郎「絵による人間探求の道のり」、高山由紀子「描かれなかった絵」と2つの短い文章が収録されています。
 野地さんは高山さんの画業を簡潔にまとめてくれてますした。高山由紀子さんは娘としての思い出話でした。
 図版は美しい色合いで、なかなかうまく高山さんの作品が再現されていました。微妙な色遣いと繊細な筆使いの作品が、小さい画面であっても、何とか伝えることに成功していました。
 ところどころに高山さんがに遺した文章も収録されていました。その中で興味惹かれた文章を写しておきます。
 「日本画で、もがきもがいて七十年もたつと、絵のよさというものは、結局、川合(玉堂)先生のおっしゃった「精神」とか、山本(丘人)さんの言う「人間」とか、あるいは「気品」というような言葉でしかいえないんじゃないか。そんな思いが強くなってきます。」
 巻末には充実した「年譜」、「書誌」が収録されてました。丁寧に作られた図録なのがわかりますね。

 発行:練馬区立美術館、デザイン・印刷:凸版印刷、2008年、214頁。

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by daisenhougen | 2008-10-22 07:41
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