ロバート・ゲスト「アフリカ 苦悩する大陸」を読む

d0001004_16512334.jpg ロバート・ゲスト「アフリカ 苦悩する大陸」を読んだ。
 エコノミスト誌の元アフリカ担当編集長がアフリカの現状をレポートするといった著作です。
 アフリカの呆れた現状がこれでもかこれでもかと描かれています。
 先日読んだ松本仁一「アフリカ・レポート」とかなり似たような著作ですね(その感想はこちら)。
 原著が2004年ですから、データ的にはチョット旧いかもしれませんが、どちらかといえば松本さんの著作に先行した元ネタかもしれませんね。
 エコノミストの記者だけあって、主張は明確です。自由な経済活動がなければ経済発展はあり得ないし、アフリカの悲惨な現状は、そういった自由な体制を阻害している独裁政治体制にあるとしています。
 まぁ、間違いではないんでしょうが、こんなスッキリとまとめられてしまうと、チョットヤジでも飛ばしたくなりますね。
 こんな血で血を洗う抗争を作り出した根本原因は、あんたたちヨーロッパ人の無法な占領と搾取から始まったんですよ。なんてね。
 アフリカの現状を伝えてくれる、貴重な著作であることは間違いないですね。

 目次:日本語版へのまえがき、第1章吸血国家―エリートによる、エリートのための独裁主義、第2章 ダイヤを掘る、墓穴を掘る、第3章 「眠れる資産」が繁栄へ道を拓く、第4章 セックスは死と隣り合わせ、第5章 宿怨の三つの温床―部族主義、派閥主義、人種主義、第6章 どうする?援助と自由貿易、第7章 でこぼこ道と盗人警官、第8章 ハイテク技術は「貧困」を救えるか? 、第9章 南アフリカは「希望の星」になれるか?、結論 一歩ずつ確実に―「豊かな」未来へ向けて。
 東洋経済新報社、2008年05月15日発行、2,310円、四六判、340頁。

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by daisenhougen | 2008-11-04 07:50 | 読書-詩歌小説評論他
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