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佐藤勝彦「宇宙論入門-誕生から未来へ」を読む

d0001004_10454164.jpg 佐藤勝彦「宇宙論入門-誕生から未来へ」を読んだ。
 137億年の宇宙の歴史を最新の物理理論を紹介しながら解説すると言ったところのようです。
 ただ、私のような文系一本やりにはちょっとハードルが高かったかもしれません。
 相対性理論から超ひも理論、素粒子論といった難解そのものの理論がバンバン飛び出してきます。
 おそらく半分も理解できなかった気もします。
 でも、3名ものノーベル物理学賞を受賞したタイミングに、なんとなく宇宙物理学の雰囲気が味わえただけでも良しとしましょう。
 なんせ対象が137億年ですから。半端じゃないですね。
 こういった無限とも思る空間と時間を探求するとはうらやましい限りの領域です。
 学者ってのは、こういった何の役にも立たないことを黙々と研究するのが本来の姿ですね。
 ただただ羨望の世界の一端に触れさせてもらいました。
 更には過去から現在だけでなく、宇宙の果てしない未来についても触れてくれてます。 知的生命体(人類)は変貌に変貌を重ね、環境の激変を生き延びたり、異次元の世界にまで踏み込んでいて興味つきませんでした。
 かなり暴走じみた空想の世界のようですが、面白さは抜群でした。

 著者の佐藤勝彦(1945-)さんは宇宙物理学専攻で東京大学教授。
 目次:プロローグ ビッグクランチからの脱出、第1章 宇宙論の始まり(アインシュタインの宇宙、膨張宇宙の発見、ビッグバン理論の確立、宇宙の始まり)、第2章 素粒子と宇宙―インフレーションという鍵(力の統一理論と宇宙、真空の相転移と力の分岐、インフレーション宇宙、ミクロのゆらぎからの誕生―量子宇宙、高次元空間に浮かぶ膜―ブレーン宇宙)、第3章 見えてきた宇宙の歴史(宇宙の見えない主役―暗黒物質、宇宙の本当の主役―暗黒エネルギー、現在は第二のインフレーションか、精密に測定された火の玉宇宙、宇宙の謎は解けたのか?)、第4章 宇宙の未来(加速膨張を続ける宇宙、暗黒エネルギーが消えた宇宙、ビッグクランチと宇宙の終焉)、第5章 マルチバースと生命(宇宙が無数に生まれる、なぜ「この宇宙」なのか?、宇宙における生命)、あとがき、参考文献。
 岩波書店(岩波新書)、2008年11月20日第1刷、735円、新書版、219頁。

by daisenhougen | 2008-12-24 06:44 | 読書-詩歌小説評論他
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