「日本の図像 美人」を読む

d0001004_20113100.jpg 「日本の図像 美人」を読んだ。
 このピエ・ブックスという出版社の本がまとめて平積みされていました。
 文字通り「日本の図像」を集めたいろんな本を出版しているんですね。
 そんな中でこの本は美人画ばかりを集めています。
 書店でパラパラめくっている内に美人画のオーラに惹かれてついつい買ってしまいました。
 早速、家に帰ってじっくり眺めて見ました。
 江戸時代から近代ぐらいまでの美人画をカラーの拡大図とモノクロの全体図を交互に掲載するといったパターンです。
 そしてその掲載は美人、眼、口もとと言った項目毎で、それぞれの項目毎に谷川渥、井上章一両氏の短い解説を付けるといった編集です。
 なんせ400頁近い本ですから、かなり多くの美人画が収録されています。
 でも、なんでこういった選択がなされたのかはいっこうに解りません。
 表紙にもなっている上村松園のような正統的な美人画がたくさん収録されていますが、その反面、甲斐莊楠音のようなかなり得意な美人画もかなりの数が収録されています。
 かといって網羅的かと言えばそうでもありません。
 時代的にもかなりいい加減ですし、そもそも項目分けてあっても、最後のころの項目は数ページしか収録されていません。
 編集していったらページが足りなくなったので、割愛しましたなんてことすら疑いたくなります。
 美人画の歴史的展開をきっちり辿るとか、美人画ベスト200とか、もっちきちんとした選択をして欲しかったですね。
 けっこう不満が残る造りでした。
 でもまぁ、上村松園を始めとした凛とした美人画がたくさん収録されていたので、けっこう愉しめたのも確かでした。
 どちらかといえば外人さん向けのお土産本だったのかもしれません。

 目次:美人、眼、口もと、肌、指、足、化粧、後姿、髪、作品解説、画家略伝。
 PIE BOOKS、2008年04月08日初版1刷、3,990円、A5判、392頁。

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by daisenhougen | 2009-04-18 07:00 | 読書-詩歌小説評論他
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