「春画 江戸の絵師四十八人」を読む

d0001004_11492994.jpg 「春画 江戸の絵師四十八人」を読んだ。
 田中優子さんの「春画のからくり」を読んで、「春画」の魅力が解ってきた気になりましたが、なんせ田中優子さんの著作に収録された図版は全てモノクロで大きさも小さく、実際の作品がどうなのかを確認したくなってしまいました。
 というわけで、近場の書店に並んでたので、さっそく読んでみました。
 編集と執筆は、この分野では第一人者の白倉敬彦さんです。
 最初に北斎の最高傑作といわれる「浪千鳥」が実は「富久寿楚宇」という作品が後世になってトリミングされて、再刷りされたということで、両作品が比較して掲載されていました。
 その後は48名の浮世絵師の代表作がほぼ年代順に掲載されていました。
 田中優子さんの「春画のからくり」言及されていた作品もけっこう掲載されていましたので、しっかり確認させてもらいました。
巻末に、特別付録として鳥居清長の「袖の巻」4図が原寸大で収録されていました。

 目次:白倉敬彦「春画を愉しむ」、白倉敬彦「特別企画 北斎の最高傑作『浪千鳥』の謎」、白倉敬彦「墨摺絵の時代」、菱川師宣/杉村治兵衛/古山師重/鳥居清信/奥村政信/石川豊信/小松屋百亀/鳥居清満(作品解説=阿美古理恵)、白倉敬彦「上方浮世絵の世界」、吉田半兵衛/西川祐信/西川祐尹/川枝豊信/川嶋信清/月岡雪鼎/北尾雪坑斎/寺沢昌次/竹原春朝斎/速水春暁斎/菊川秀信(作品解説=北川博子)、白倉敬彦「錦絵組物の時代」、鈴木春信/司馬江漢/礒田湖龍斎/北尾重政/恋川春町/北尾政演/北尾政美/勝川春章/勝川春潮/勝川春好/勝川春英/鳥居清長/喜多川歌麿/鳥文斎栄之/鳥橋斎栄里/鳥高斎栄昌/菊川英山/春川五七/月斎峨眉丸(作品解説=山本ゆかり)、白倉敬彦「色摺版本の時代」、葛飾北斎/柳川重信/溪斎英泉/歌川豊国/歌川国虎/歌川国貞/歌川国麿/歌川国芳/二代歌川国貞/恋川笑山(作品解説=樋口一尊)、私の春画考(木村了子「宗教芸術の「聖」と浮世絵春画の「性」」、佐伯順子「二元論を超えて??春画の醍醐味」、アンドリュー・ガーストル「教訓パロディの名手 月岡雪鼎」、田中優子物「語を除き見る」、氏家幹人「日本の春画は可笑しいばかり」)、藤澤紫「浮世絵春画年表」、白倉敬彦「「春画」関連用語小事典」。
 平凡社、2006年11月16日初版第1刷、2,730円、191頁。

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by daisenhougen | 2009-05-21 06:49 | 読書-詩歌小説評論他
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