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2005年 10月 18日 ( 1 )

加藤徹「西太后」を読む

 加藤徹「西太后 大清帝国最後の光芒」(中公新書)を読んだ。
 清朝末期の権力者「西太后」(1835-1908)を、彼女の生きた清朝末期の時代を描きながら、生涯の真実を浮き彫りにして、再評価しようとした試みのようです。
 まず著者は「現代中国の原点である西太后の時代」といった視点から、清朝末期を生き生きと描き出しています。そして中国共産党の現在の国家政策(領土の確定等々)の原点をこの時代に求めています。結構説得力のある議論ですね。
 又、最新の発掘されつつある歴史的事実に基づき、西太后の生涯を丁寧に描いています。そして「西太后は人民の敵だ」という中国共産党史観に呪縛されていることから、西太后の再評価を試みています。非常におもしろいですね。
 小生の全く知らない分野でありますが、いろんな知識を得ることが出来ました。長距離電車の友にはもってこいでした。

by daisenhougen | 2005-10-18 09:15 | 読書-詩歌小説評論他