2007年 01月 21日 ( 1 )

元木幸一「西洋絵画の巨匠12ファン・エイク」を読む

d0001004_617523.jpg 元木幸一「西洋絵画の巨匠12ファン・エイク」を読んだ。
 小学館、2007年1月10初版1刷、3,360円、菊倍判、128頁。
 目次を写しておきます。鑑賞図版(1.イメージの探検者、2.ヤン・ファン・エイクの源流、3.ファン・エイク兄弟の謎、4.現実と幻影の交錯、5.聖母と聖人への祈り、6.誠実な想い出)、評伝(フランドルの栄光とともに)、名画を読み解く(アルノルフィーニ夫妻の肖像)、特集(1.ヤンの悪戯、2.「白樺」と岸田劉生)。
 著者の元木幸一(1950年-)さんは西洋美術史専攻の山形大学の教授とのことです。
 さて、「西洋絵画の巨匠」シリーズの最終巻はヤン・ファン・エイクです(ダ・ヴィンチの巻がまだ、抜けてますけどね)。
 ヤン・ファン・エイク(Jan Van Eyck)(1390年-1441年)は油彩技法の大成者であり、15世紀フランドル絵画のもっとも偉大な画家とのことです。こういったオールドマスターの作品はなかなか日本ではお目にかかる機会が少ないですから、こういった画集でふれさせてもらえるのは有り難いかぎりです。
 特に代表作といわれる「ヘントの祭壇画」(ベルギー、ヘント、聖バーク大聖堂)は 全体図からそれを構成する一枚一枚の絵まで完全収録しています。かなりの誌面を割いて掲載してくれているのは有り難かったですね。全部の絵を詳しく拝見するのははじめての体験です。
 ぜひとも、ヨーロッパを訪れて、現物に接したいですね(日本に来ることなど絶対ないことですからね)。
 そして、すっかりファン・エイクの世界に魅了させられました。ヨーロッパ絵画の奥深さに一端に触れた感じです。これらの世界に紛れ込んだら出てこれない気もしてきます。それぐらい奥深い世界ですね。

 前回配本の「カラヴァッジョ」に続き、あんまり商業的には売れないであろうオールドマスターの巻を入れ込んでくれただけでも、この「西洋絵画の巨匠」シリーズには感謝ですね。

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by daisenhougen | 2007-01-21 06:17 | 読書-詩歌小説評論他