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2007年 11月 28日 ( 2 )

川上弘美「東京日記2 ほかに踊りを知らない。」を読む

d0001004_14472230.jpg 川上弘美「東京日記2 ほかに踊りを知らない。」を読んだ。
 平凡社、2007年11月20日初版1刷、1,260円、四六版、151頁。
東京日記 卵一個ぶんのお祝い。」に続いての「東京日記2」です。「東京人」2004年5月号から2007年4月号までの連載分です。イラストは門馬則雄さんです。
 昨年は「夜の公園」、「ざらざら」、「ハヅキさんのこと」、「真鶴」と4冊も小説集出版したのに、今年はもっかゼロですね。唯一の著作が書評集でした。そっちをパスしましたので、今年になって川上弘美さんを読むのは初めてということになります。
 本格的な小説とはいえませんが、日記とも、エッセーとも、小説ともつかない奇妙な川上ワールドを愉しませてもらいました。
 一日分だけ写してみます。

 十二月某日 晴
 おおみそか。
 年賀状を書きながら、来年の目標を考える。二つ、思いつく。
 一つは、「よくうがいをする」。
 もう一つは、「くつしたを裏返しにははかない」。
 とても難しい目標だけれど、守れるよう頑張ろうと、強く決意する。

 そうなんですね。そろそろ年賀状を書かなくてはならない時期なんですね。いくらなんでも川上さんみたいに年賀状を大晦日まで持ち越さないようにしましょう。
 こういった目標はいかにも川上さんらしくてイイですね。わたしも、来年用に肩に力の入らない目標考えたいです。
 小説の出版はいつになるんでしょうね。

by daisenhougen | 2007-11-28 07:46 | 読書-詩歌小説評論他

ジャック・ケルアック「オン・ザ・ロード」を読む

d0001004_1211035.jpg ジャック・ケルアック「オン・ザ・ロード」を読んだ。
 河出書房新社、2007年11月30日初版、2,730円、四六版、455頁。Jack KEROUAC ON THE ROAD
 池澤夏樹個人編集による「世界文学全集 全24巻」の第一弾です。翻訳も半世紀ぶりの新訳で青山南さんの翻訳です。
 世界文学全集を読もうなんて高校生以来かもしれません。はたして最後までついて行けるんでしょうか。
 今回は20世紀の文学が中心のセレクションです。わたしにとっては、ほとんどが初めて読む作家達です。
 今回のジャック・ケルアック(1922-1969)はアメリカのビート世代を代表する詩人・小説家とのことです。この「オン・ザ・ロード」は1957年に刊行されたとのことです。
 アメリカがまだまだ若かったという印象ですね。体制を突破する活力に満ちています。黒人や南米への憧れが強く出ています。
 そして若く活力に満ちています。アメリカ大陸を3度も横断するんですもんね。
 読んでいると、アメリカが初めて独自性を主張する作品の誕生に立ち会っている気がしてきました。アメリカが文学の世界でも世界制を獲得し、文化の最前線に飛び出してきた証しのような作品ですね。
 こういったハチャメチャを臆面もなく書き切るパワーは凄いです。時代を切り開く力に満ちた作品でした。同年代で同時代に読んだらしびれるような作品ですね。


by daisenhougen | 2007-11-28 07:26 | 読書-詩歌小説評論他