人気ブログランキング |

カテゴリ:読書-展覧会図録( 168 )

「図録 加山又造展」を読む

d0001004_15582481.jpg 「図録 加山又造展」を読んだ。
 こちらの会期も残り少なくなってきました(展覧会の感想はこちら)。こちらも再訪したい展示ですね。
 さて図録ですが、巻頭には尾崎正明「加山又造について」です。又造さんの時代毎の変貌をコンパクトに概観してくれてます。
 カタログ部分は章毎の簡単な解説の他に主要な作品にも簡単な解説が付いていました。展示作品を思いおこしながら眺めてみました。
 その後には西野華子「加山又造-屏風絵から工芸、デザイン」、川西弘一「加山又造-美の変遷」の2つの論文が収められています。
 又造さんデザインの車なんか見てみたいもんですね。
 巻末には年譜、文献目録、作品リストも収録されていました。
 発行:日本経済新聞社、編集:国立新美術館ほか、制作・デザイン:美術出版社、印刷:大日本印刷、2009年、2,300円、25.5*15.0、202頁。

by daisenhougen | 2009-02-23 06:56 | 読書-展覧会図録

「図録 特別展 妙心寺」を読む

d0001004_1555614.jpg 「図録 特別展 妙心寺」を読んだ。
 この展覧会も03月01日迄です(この展覧会の感想はこちら)。はたして再訪はかなうんでしょうか。
 さてこの図録ですが、巻頭には概論として竹貫元勝「妙心寺」が掲載されています。
 妙心寺の歴史を概観してくれています。
 妙心寺はいわゆる五山に対する山隣派といった禅宗におけるもう一つの系統であるといったことから始まり、焼失したり、政治勢力との密接な関係など興味満載の歴史が述べられています。
 次に各論として羽田聡「妙心寺の古文書」、丸山猶計「近世前期妙心寺派墨蹟の特色」、救仁郷秀明「初期妙心寺の頂相」、山本秀男「妙心寺と狩野元信」、山下善也「妙心寺屏風、友松、山楽絵画の輝き」、福島恒徳「白隠 民衆教化の絵画」、浅見龍介「妙心寺の頂相彫刻」、淺啾穀「ふたつの棄丸座像」、久保智康「唐物銅器とその「和物化」」とバラエティにとんだ論文が掲載されていました。
 図版は章毎の解説だけでしたが、主力作には拡大図も掲載されていました。
 巻末の作品解説を参照しながらじっくり眺めさせてもらいました。
 そうそう白隠さんの絵画が12点も掲載されてました。京都展の展示が多いんですね。白隠ファンのわたくしとしてはチョット残念でした。
 等伯も3点掲載されているのに、1点も拝見できなかったのも悔いが残ります。
 でもやっぱりこの展覧会のベストワンは狩野山雪「老梅図」でしたね。
 まぁ、ないはともあれ、お宝図版の1冊であるのは確かです。
 巻末には作品解説、妙心寺略年表、妙心寺関係法系図、塔頭寺院解説、妙心寺境内地図、出品目録と充実の作りでした。
 発行:読売新聞社、編集:東京国立博物館ほか、デザイン:大向デザイン事務所、制作・印刷:野崎印刷紙業、2009年01月20日発行、2,500円、22.5*29.5、439頁。

by daisenhougen | 2009-02-23 06:54 | 読書-展覧会図録

「図録 石内都展 ひろしま/ヨコスカ」を読む

d0001004_9274860.jpg 「図録 石内都展 ひろしま/ヨコスカ」を読んだ。
 先日拝見した展覧会も素晴らしかったですが(その時の感想はこちら)、会場で購入した図録も素晴らしいです。
 ずっしりと400頁を超えるボリュームにぎっしり内容が詰まってます。
 論文としては4編収録されていて、土屋誠一、四方田犬彦、与那原恵、正木基といったかたがたが石内都さんについて多方面から光を当てています。
 石内都さん自身へも3つのインタビューが収録されていて、ご自身についてかなり多くを語っていました。
 図版も充実していて、今回の展覧会の図版もキッチリ収録されていたのはもちろんですが(ちょっとサイズが小さいのは残念でしたが・・・)、いままで刊行された全写真集だけでなく雑誌に発表された全作品が収録されています(すべてモノクロなのはチョット残念でしたね)。
 そして極めつきが全ての展覧会の記録も収録されていることです。写真集などの重複をのぞいて展示された作品が収録されています。
 けっきょくは石内都さんの発表された全ての写真作品がこの図録に詰め込まれているようです。
 石内都さんの写真について考えるには必須の図録となっています。
 目次:第1章 土屋誠一:石内都論、第2章 図版:「石内都展 ひろしま/ヨコスカ」出品作品、第3章 四方田犬彦:広島の聖ヴェロニカ、与那原恵:「娘たち」の桜の木、第4章 図版:石内都「未発表作品目録(1)写真集編、(2)雑誌・単行本など編、第5章 石内都連続インタビュー、第6章 図版:石内都「展覧会出品記録」(1)個展編、(2)グループ展編、第7章 正木基:「絶唱、横須賀ストーリー」について、大石真依子(編):「資料編」(1)略年譜、(2)自著、(3)参考文献、(4)活動記録。
 発行:目黒区美術館、印刷:シータス、2008年、2,900円、A4、412頁。

by daisenhougen | 2009-01-27 06:27 | 読書-展覧会図録

読まなかった図録たち

 昨年、買ったのに読まなかった図録たちが手元に積み上げたままになっていました。
 年も越して半ばになってしまいましたので、一日かけて整理しました。まぁ、整理するといっても狭い単身赴任のすまいですから、本棚に入れるぐらいのもんですがね。
 昨年訪れた展覧会は181回でしたが、2度訪れたのが17回ほどありますので、展覧会としては164の展示を見たことになります。
 その内、図録を買ったのが76冊あります。まぁ半分弱てとこでした。
 更にその中で一応目を通したのが42冊です。これについてはこのブログで感想をアップしてきました。
 ということで、読まないまま残ったのが34冊です。
 もちろん買ってきた時に、ザーッと図版ぐらいには目は通しているんですけど、キチンと論文を読んだり、作品解説を読んだりはしないまま放置してしまいました。
 何とももったいない話です。
 2009年こそは買ったら読むといった原則を徹底したいです。
 この内、「ヴィジョンズ オブ アメリカ」は新潮社のトンボの本ですから、後日キチンと読むことにします。「図録 レオナール・フジタ展」と「図録 アンドリュー・ワイエス-創造への道程-」は2009年に別な開催地の展示に再訪予定ですから、その時に読むことにします。
 ということで残り31冊を整理することにしました。

d0001004_93989.jpg

 休日一日かけて、これら31冊の図版を眺めたり、気になった論文なども幾つか目を通しました。 素晴らしい美術品の数々がいっぱい詰まった図版を眺めるのは本当に楽しい時間でした。
 一緒に展覧会のチラシやチケットの半券、展示リスト、新聞切り抜きなどをファイルに入れる整理も完了しました。
 まぁ、一応これで2008年へのけじめはつけた気分です。
 
 今回整理した「読まなかった図録」のリストは以下の通りです。
 「図録 北斎-ヨーロッパを魅了した江戸の絵師」(江戸東京博物館)、「図録 SPACE FOR YOUR FUTURE」(東京都現代美術館)、「図録 現代絵画の展望展」(鉄道歴史展示室)、「国宝 薬師寺展」(東京国立博物館) 、「図録 大岩オスカール:夢見る世界」(東京都現代美術館)、「図録 屋上庭園」(東京都現代美術館)、「図録 中西夏之新作展 絵画の鎖・光の森」(松濤美術館)、「図録 シュルレアリスムと写真 痙攣する美」(東京都写真美術館)、「図録 宮島達男 | Art in You」(水戸芸術館)、「図録 没後80年 鮮烈なる生涯 佐伯祐三展」(そごう美術館)、「図録 川端龍子と修善寺」(龍子記念館)、「図録 近代の日本画展」(五島美術館)、「図録 没後50年 ルオー大回顧展」(出光美術館)、「図録 アール・ブリュット-交差する魂-」(松下電工 汐留ミュージアム)、「図録 木喰展」(そごう美術館)、「図録 モスクワ市近代美術館所蔵シャガールからマレーヴィチまで」(Bunkamuraザ・ミュージアム)、「図録 エミリー・ウングワレー展」(国立新美術館)、「図録 KAZARI 日本美の情熱」(サントリー美術館)、「図録 舟越桂 夏の邸宅」(東京都庭園美術館)、「図録 丸木スマ展」(埼玉県立近代美術館)、「図録 狩野芳崖 悲母観音への軌跡」(東京藝術大学大学美術館)、「図録 アンドレ・ボーシャンとグランマ・モーゼス」(損保ジャパン東郷青児美術館)、「図録 生誕100年記念 大道あや展」(松濤美術館)、「図録 液晶絵画」(東京都写真美術館)、「図録 浮世絵 ベルギーロイヤルコレクション展」(太田記念美術館)、「図録 アヴァンギャルド・チャイナ」(国立新美術館)、「図録 ボストン美術館 浮世絵名品展」(江戸東京博物館)、「図録 石田徹也展」(練馬区立美術館)、「図録 近世初期風俗画 躍動と快楽」(たばこと塩の博物館)、「図録 池口史子展 静寂の次」(松濤美術館)、「図録 蜷川美花展」(東京オペラシティ)。

by daisenhougen | 2009-01-12 07:37 | 読書-展覧会図録

「図録 フェルメール展」を読む

d0001004_18101520.jpg 「図録 フェルメール展」を読んだ。
 この展覧会も会期の残りが1ヶ月を切ってしまいました(12月14日まで)。期待の展覧会でしたので、開催早々に訪れました(その時の感想はこちら)。
 3度は訪れると思っていたのに、まだ1回だけです。こんな機会は2度とないかもしれないので、絶対再訪はしないといけません。 
 ということで、まだ読んでいない図録を読んで、気持ちを盛り上げることにしました。 巻頭に監修者であるブルース美術館長のピーター・C・サットンさんの「フェルメールとデルフト・スタイル」が収録されています。
 力のこもった論文ですね。なんせ70頁ですからね。
 17世紀半ばにオランダの小都市デルフトに架空心的な画家が集中したことを詳しく論じてくれてます。
 わたしが知ってたのはフェルメール(1632-1675)だけですが、それに先行する画家も詳しく紹介しれくれてます。
 特に重要なのはカレル・ファァブリティウス(1622-1654)とピ-テル・デ・ホーホ(1629-1684)のようです。
 再訪の時は、こちらもじっくり拝見しなくてはなりませんね。
 図版は詳しい解説と一緒に収録されています。その解説も全てピーター・C・サットンさんが執筆ですから大活躍です。
 ここで仕込んだ知識も鑑賞には役立ちそうです。
 巻末には乙葉哲「オランダ絵画と日本-そしてフェルメールの受容」が収録されていて、日本でのフェルメール受容史が詳しく載ってました。
 
 発行:TBS・朝日新聞社、編集・制作:ランダムハウス講談社・財団ハタステフティング、2008年、232頁。

by daisenhougen | 2008-11-14 06:47 | 読書-展覧会図録

「図録 ウィーン美術史美術館所蔵 静物画の秘密展」を読む

d0001004_1834995.jpg 「図録 ウィーン美術史美術館所蔵 静物画の秘密展」を読む
 この展覧会を見てから、早くも4ヶ月もたってしまいました(その時の感想はこちら)。図録は買っただけで放っておいたのですが、この展覧会は仙台に巡回しているようです。うまくすれば、そちらで再会できるかもしれないので、図録の方も読んでおくことにしました。
 巻頭にはカール・シュッツ「西洋絵画における静物画の歴史」が収録されていて、静物画の概念から歴史までを概観してくれています。
次に木島俊介「静物画の生成と『時禱書』の伝統」もちょっとテーマを絞った解説です。最初に引用されている吉岡実さんの「静物」の素晴らしさにあらためてしびれてしまいました。
 図版は章別の解説と作品毎の詳しい解説が一体となっています。私には弱い分野なので、しっかり解説を読み込んでみました。
 絵に込められた寓意などが知っておくと、実際に作品を見るときも楽しさが増しますね。
 発行:東京新聞、編集:国立新美術館ほか、制作:アイメックス・ファインアート、2008年、208頁。

by daisenhougen | 2008-11-13 06:40 | 読書-展覧会図録

「図録 巨匠ピカソ 愛と創造の軌跡/魂のポートレート」を読む

d0001004_17554487.jpg 「図録 巨匠ピカソ 愛と創造の軌跡/魂のポートレート」を読んだ。
 ピカソ展の会期も残り1ヶ月を切ってしまいましたね(12月14日まで)、そろそろ再訪しておかなくては後悔しそうなので、その前に図録を読んでおくことにしました。
 この図録は「新国立美術館」と「サントリー美術館」の二つの会場共通の図録です。
 巻頭にアンヌ・バルダサリ「ピカソ、あるべき場所で」ということで、ピカソ美術館のコレクションの紹介など全体的な解説です。
 第一部は「サントリー美術館」の「巨匠ピカソ 魂のポートレイト」の図録です。
 こちらの最初は同じアンヌ・バルダサリの「ピカソ 自画像の肖像」で、肖像画中心に紹介してくれてます。
 次に簡単な解説の後、図版が収録されています。ところどころの図版に簡単な解説も付いています。
 第二部として「新国立美術館」の「巨匠ピカソ 愛と創造の軌跡」の図録となります。 こちらも簡単な解説の後、図版が収録されています。こちらは図版には全く解説はなしです。
 フィリプ・ソニエ「絵画」、トマ・ガリフォ「彫刻・陶器」、アナベル・テネーズ「素描・版画」の3つの短い論文が収録されています。
 最後に結構詳しい年譜も収録されていました。
 さてさて、会期末まで再訪できますでしょうか。

 発行:朝日新聞社、編集:国立新美術館・サントリー美術館ほか、制作:印象社、2008年、365頁。

by daisenhougen | 2008-11-12 06:54 | 読書-展覧会図録

「図録 源氏物語の一〇〇〇年」を読む

d0001004_1883119.jpg 「図録 源氏物語の一〇〇〇年」を読んだ。
 収録されている論文は、瀬戸内寂聴「特別展「源氏物語の一〇〇〇年」によせて」、名児耶明「源氏物語と『紫式部日記』の絵巻」、藤本孝一「語りから読書へ」、四辻秀記「源氏意匠の初音の調度」、中野幸一「近世の源氏物語受容と展開」、柏木智雄「源氏絵二題」、内山淳子「梶田半古作《源氏物語図屏風》をめぐって」と短いながらも盛りだくさんでした。
 図版は源氏物語ダイジェスト、プロローグ、第一章 王朝物語の華・源氏物語の世界、第二章 源氏物語の系譜、第三章 生き続ける「源氏物語」といった順で収録されていました。。
 特に源氏物語ダイジェストは桐壺から夢浮橋まで五十四帖のダイジェストの紹介は有り難い心配りでした。
 作品解説は個別の作品毎でなく、まとめて解説してありましたが、チョット手抜きって気もしました。
 編集・発行:横浜美術館他、制作:印象社、2008年08月30日発行、240頁。

by daisenhougen | 2008-11-07 08:00 | 読書-展覧会図録

「図録 特別展 鎌倉の精華」を読む

d0001004_1805213.jpg 「図録 特別展 鎌倉の精華」を読んだ
 「鎌倉国宝館」の創設八〇年記念の展覧会ということで、気合いを入れて図録まで作ってしまいましたということのようです。
 三浦勝男「鎌倉国宝館八十年のあゆみ」のみでチョットものたりないかもしれませんね。 図版は彫刻(Ⅰ会館当初の出陳彫刻、Ⅱ鎌倉彫刻の至宝)、絵画、書跡、工芸の区分で収録されています。巻末の「作品解説」とあわせて展示内容を再確認できました。
 所蔵品だけでなく、いろんな美術館からも借りだしてきた展示だったんですね。
 編集・発行:鎌倉国宝館、2008年10月10日発行、111頁。

by daisenhougen | 2008-11-07 07:59 | 読書-展覧会図録

「図録 岡村桂三郎展」を読む

d0001004_1758710.jpg 「図録 岡村桂三郎展」を読んだ。
 収録されている論文は山梨俊夫「巨大さの気配-岡村桂三郎の近作について」、橋秀文「『猛獣篇』としての岡村桂三郎の絵画」の2つです。
 近年の岡村桂三郎さんの近年の活動がコンパクトに紹介してくれてます。今回の展示が2003年から2008年の近作中心ですから、こういったテーマに絞っているようです。
 まぁ、同時に収録されている「岡村桂三郎の言葉」、「年譜」、「参考文献」とあわせると岡村桂三郎についての全体像が浮かび上がってきますね。
 図版を何度もめくって見ました。日本画の世界もここまで来てしまったのですね。岡村桂三郎さんは脱日本画を主張しているようですが、日本画の最も良質な展開がここにあるような気がします。
 図版では、なかなか実物の質感は再現できてませんが、感動の残り香ぐらいは感じることができました。
 編集・発行:神奈川県立美術館、制作:コギト、2008年、71頁。

by daisenhougen | 2008-11-06 07:57 | 読書-展覧会図録